2018年12月06日

カネは魔物か、おもちゃか?

近所に、仲のいい兄と妹がいました。
妹は、兄を、「お兄さま、お兄さま」と慕って、そりゃかわいもんでした。
彼女は結婚して、家を離れました。
そうしているうちに、兄は、面倒を見ていた親から、三億円の遺産をもらいました。

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「遺産をあげるよ」

兄は、妹に言いました。
「そんなの、いらないわ」
妹は、笑って言いました。

兄は、三千万円ほど、遺産を分けました。
するとどうでしょう。
妹は、
「それじゃ足りないわ。
法律では、均等に分けるんでしょう?
もっとよこしなさいよ」
裁判に訴えました。


その後、兄と妹は絶縁状態になりました。
お金を少しでも手に入れると、人は豹変するのでしょうか。
けっきょく、兄は、余計なことをしてしまったのでしょうか。

川崎元気の本に、『億男』という本があるそうです。
この本の中に、三億円の宝くじにあたった一雄という貧乏な男がいて、莫大なお金を手に入れて最初にしたことが、山盛りのそばを食うことだけ。しみじみ、使い方が分からないと実感したかれは、親友で大富豪のの九十九(つくも)に、「カネの使い方を教えて欲しい」
と言うシーンがある、というネット動画情報をゲットしました。

九十九は、「おまえは、カネの正体を知らない。だからカネに使われる。俺が使い方を教えてやる」
と言って、いっしょにカラオケ三昧します。
そして、一雄が気がつくと、いつのまにか三億円といっしょに、九十九が消えているのでした。

一雄は、九十九を探して、
十和子
百瀬
千住
万里子
と、ひとを訊ねて回ります。

それぞれの人たちは、それぞれ、お金に振り回され、使われ、それでもその魔力から、逃れられないでいるのでした……。
そして一雄は、ひとを訊ねて回るうちに、いつの間にか億万長者になっていくのでした。


この本の言いたいことというのは、お金持ちになる方法ではない、といいます。そのネット動画のキャストをつとめる岡田斗司夫は、
「結局、お金は使うモノじゃない。
パンやお米といっしょだ。
パンはなにかを挟めばさまざまなサンドイッチになる。
お米は、何かを載せればどんぶりになる。
いろんなものになる、という約束事を
面白がるのがいちばんだ」

ということを言っておりました。
お金は使うモノではない、
面白がるモノだ、という提言です。

なかなか、そこまで達観は、できません。
お金は、けっきょく、なにかと交換できる約束事の象徴にしか過ぎない、とわかっていても、
いや、だからこそ、
たくさん欲しいし、それによって成功したと自慢したり、尊敬されたりしたいんです。

しかし、なにごとも『分』というものは存在するモノです。
テレビやドラマでは、「夢に突き進むのは素晴らしい」とか、「社会に出て働きましょう」とか、いろいろ言うわけですが、現実には、夢が叶う人はほんの一握りの人です。
願い事は慎重に。かなってしまうかもしれないから……。
お金をたくさんもらっても。
悪い人にむしり取られたりすることもありますからね。
後の祭りにならぬように気をつけてね。

posted by あすにゃん at 07:18| Comment(0) | 日記
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